「犬を飼おう!」と決心し、無事ミニチュアダックスフント(チョコ&タン)のマロン(女の子)がお家にやってきました。
最初はみんなで大興奮!そりゃあ、そうですよ!いつもペットショップで「いいなぁ、かわいいなぁ」と眺めていた子犬が家にいて、たくさん、なでなでもだっこもできるんです!!
しかし、子どもは「やったぁ、かわいい」とかわいがっているだけで良いのですが、私はそうもいきません。
「飼って終わり」ではないのです。
これから「しつけ」もしなければならないし、「避妊手術は?」「健康維持に必要なことは?」「毎日のお世話は?」などなど考えなければならないことがたくさんでてきました。
今回は、これらについてどうしたのか、また日々のお世話についてなどをお話ししたいと思います。
Contents
避妊手術は受けるべき?
ワンちゃんのための避妊手術
まず最初に悩むことは避妊手術ではないでしょうか?
避妊手術は受けるべきなのか、受けなくても良いのか。女の子の場合は、子宮と卵巣を取り除きます。「手術した方が良いのだろうな」という漠然とした思いはあったのですが、決断できずにいました。なぜなら、
- 手術でお腹を切ることに抵抗があった
- 以前飼っていたミニチュアダックス(女の子)は避妊手術をしなかった
この2点が大きいです。
以前飼っていたダックスに避妊手術をしなかった理由は、“自然のままでいさせよう”とのことからでした。手術をしなかったので、当然生理があり、そのたびにお世話が大変になっていました。その“大変さ”だけを覚えていたので、最初は「自分が楽するために」手術を受けようかと思っていました。
しかし、獣医さんのお話を聞いて、そんな自分本位な安易な考えを反省しました!
避妊手術は「飼い主が楽をするために受ける」ものではなく、「ワンちゃんを予想外の妊娠から守る」もの、そして何より「ワンちゃんを病気から守る」ものなのです。
卵巣と子宮を取り除くことで、卵巣癌や子宮癌など卵巣や子宮に関する病気にかかる危険がなくなり、乳腺腫瘍の発生率も低下するそうです。
しかし、以前飼っていたダックスは避妊手術をしなかったけど、これらの病気には一切かからなかったのです。そのことを獣医さんに伝えると、「平気な子もいるけど、奇跡に近い」と言われました。
もともとマロンは子どもを産ませようと飼ったわけではないので、「マロンを少しでも病気から守れるのであれば」と、避妊手術を受けることにしました。
実際の手術
避妊手術は、なるべく早く行うほうが(できれば最初の生理がくる前に)ワンちゃんの体にも負担が少なくて済むそうです。それならば、とマロンも我が家にきて2週間くらいで避妊手術を受けました。約半年ほどペットショップにいたので、十分手術を受けられる月齢になっていたのです。
マロンの手術をお願いした病院では、手術は通常診察の午前と午後の間の時間に行っていました。費用は約5万円でした。
手術日の前に一度、手術が行えるか診察してもらい、当日10時ごろマロンを預け、お昼に手術をしてもらい、一日お泊りして、次の日の午前中にお迎えに行く、という流れです。
小さい体で全身麻酔をするので、本当に心配しました。しかし、獣医さんがこちらの心配を察し、細かく説明してくれたので、心強かったです。
手術が終わった時にも「今、無事に終了しました」と電話で連絡をくれたので、ほっとすることができ、子どもたちと一緒に安堵しました。マロンが我が家にきてまだ2週間程度でしたが、一晩いなかっただけでとっても寂しかったです。
次の日お迎えに行くと、傷口を舐めないようにエリザベスカラーをしていてお腹の傷跡が痛々しかったですが、マロンはとっても元気にしていました。
そして、ペットショップ生活が長かったためか、どの人にもしっぽを振って喜ぶので看護婦さんにもしっかりかわいがられていました(^_^;)
避妊手術を受けることで、
- 毛並に変化がおこる
- 太りやすくなる
この2点の可能性があるそうですが、マロンには起こりませんでした。傷の回復も順調で、1週間後には抜糸もでき、エリザベスカラーも取ることができました。
術後1週間はお散歩できませんでしたが、抜糸後はお散歩も通常通りできるようになりました。
トイレのしつけ
マロンを飼う上で一番の課題は、トイレのしつけでした。お留守番をするときには危なくないようにゲージに入れるようにしようと思っていましたが、普段誰かが家にいるときには、リビングの中を自由にいさせてあげたいと思っていたからです。
そのためには!トイレがしっかりできなければ!!
最初からゲージの中ではトイレのスペースにちゃんとすることができていました。ペットショップのお姉さんによると、犬は綺麗好きなので自分のお部屋を汚したくなくて、ちゃんとトイレでするのだとか。
しかし、リビングに出してあげるとゲージの中のトイレに戻ってすることはできませんでした。お留守番するゲージには戻りたくないのでしょうか??
それならば、リビングにもトイレをつくってあげよう!
トイレをつくってもすぐにそこにはしません。(当たり前か・・)マロンの場合、リビングにいるときには最初いろいろなところに粗相をしてしまいましたが、そのうち、大体2か所にするようになったのです。そこでそのうちの1か所にトイレを移動し、トイレの場所を確定しました。
それでも最初は失敗ばかりでした。でもちゃんとできるときもあったので、その時を見逃さず、できたら大げさに褒め称え、おやつをあげるようにしました。
「ここでトイレすると、おやつがもらえて良いことがある」とマロンが覚えてくれればできるようになったも同然です。少しずつ成功するようになっていきました。
ちゃんとできたけど、誰も見ていなくておやつをあげられないときもありますが、それでもちゃんとするようになりました。最近では「ちゃんとしたよー!ちょーだーい!」と訴えてくることもあります(^_^;)。
マロンはちゃんとトイレを覚えるまで半年以上かかってしまいましたが、2歳を過ぎた今では失敗しません。しっかりできるようになるまでにはやっぱり根気が必要かと思いますが、私は大変だとは思いませんでした。
なぜなら、子どもたちのトイレトレーニングのとき、よくリビングで失敗し、その時の片づけがとても大変でした。マロンの粗相など、大したことはなかったのです。
ちなみに、失敗して粗相をしてしまったときは、怒ってはいけないそうです。知らんぷりしてササっと片づけるのが良いとか。怒ってしまうと、トイレすること自体を悪いことだと思ってしまうからだそうです。
以前、犬を飼ったときの本には、「失敗したらすごく怒るように」との記述がありました。育児同様、犬の育て方についても変化しているのですね(^^)
日々のお世話
毎日のお世話
ワンちゃんの毎日のお世話も重要です。ワンちゃんと言えば散歩、ですがそれ以外にもいろいろあります。
ブラッシング
しっかりブラッシングしないと皮膚病になりやすくなってしまうし、ダックスは耳の毛が長く絡まりやすいので、しっかりブラッシングするようにしています。ブラッシングは特に次女が担当しています。
歯磨き
歯磨きも末っ子の仕上げ磨きのあと、マロンの歯磨きをしています。犬にも歯周病があります。ご飯がおいしく食べられなくなったらかわいそうだし、それが原因で他の病気にかかってしまうかもしれません。
人間も歯磨きが重要だと言われていますが、犬も同じかと思い歯のお手入れには気を付けています。
大きくなっても口を開けてくれるように、小さいときから口周りをよくさわったり、歯磨きシートを指に巻いて遊ぶようにお口の中をふいたりしていました。
今では、子供用歯ブラシで丁寧に磨いています。でも、やはり口の奥に歯ブラシを入れるのは嫌がるので、無理せずできる範囲で磨いています。
そのおかげか、フィラリアの薬をもらいに病院に行ったときに先生が歯を見て、「この子若いね」と言われました。褒められた気分~♪
定期的なお世話
また、定期的に行っているお世話もいろいろあります。
シャンプー
マロンは小さいので、私1人でもシャンプーすることができるので、大体1か月に1回、家でシャンプーしています。やはり1か月くらい経つと毛並がぺたっとしてくるので、「そろそろシャンプーしよっか」という目安になっています。
マロンはあまり嫌がらず、シャンプーさせてくれますが、ドライヤーの音は嫌いみたいです。タオルドライだけでは特に冬は、暖かい日を選びますが風邪をひかないか心配になりますのでドライヤーを使います。しかし、なるべく遠くから温風を当てるようにしています。
爪切り
いつもアスファルトをお散歩しているワンちゃんは、あまり爪が伸びないと思いますが、マロンは時々お庭でボール投げをして遊ぶこともあります。
最初はお散歩に行ってもびくびくしているのか、なかなか歩かずにいました。そこで、お庭に柵をつけて外に行けないようにして、ボール投げをしてみたら、思いっきり走って楽しそうにするのです。週に何度かはお庭で遊ぶようにしました。
毎日アスファルトを歩かないと、爪が伸びます。なので、伸びてきたなーと思うときに犬用爪切りでチョッキンしてあげます。母が担当します。
ただ、犬は爪の途中まで神経があり、そこを切ってしまうと血が出るし、もちろん痛いのだそうです。白い爪をしている子はどこまで神経があるかがわかりやすいそうですが、マロンの爪は真っ黒。どこまで切っていいかわからない!慎重に慎重に、ちょっとずつ切るようにしています。爪切りはいつも緊張します。
肉球の間の毛のカット
マロンは体の毛はほとんど伸びないのですが、足の肉球の間の毛はよく伸びます。そのままにしておくと、フローリングを歩くときに滑ってしまうし、それで怪我をしてしまうかもしれないので、爪と同様「伸びてきたなー」と思ったらカットするようにしています。
膝にのせてなでなでしながらだと、割とすんなり切らせてくれます。はさみを使うので、こちらも母が担当です。素人なので、カットもガタガタです(^_^;) ま、コンテストとかに出るわけではないのでいいよね!(^^)!
耳掃除
マロンの耳は垂れているからか、よく耳垢がたまってしまいます。そのたびに綿棒で優しくふき取ってあげます。しかし、耳の中の奥まで、ということはなく、出口に近いところに耳垢がたまるので難しくはありません。
耳掃除は主に長女が担当しています。長女の膝にのってきたときに耳の中をチェックして、汚れていたら「綿棒もってきてー」と、掃除しています。
ダックスフントだから気を付けたいこと
ダックスフントといえば、胴長短足♪それがカワユイのですが、その体型だからこそ気を付けていることがあります。
他のワンちゃんに比べて胴が長いので、腰に負担がかかりやすく、高齢になるにつれヘルニアにかかりやすくなるそうです。
以前、お散歩していてお話をした方に聞いたことなのですが、その方もダックスを飼っていたことがあるけど、腰に負担がかかりヘルニアになりやすいことを知らなかったと。
だから、「かわいいから」という理由で若いころに「チンチン」をたくさんさせてしまったそうです。おそらくそれが原因で、高齢になってからヘルニアになってしまい、痛くてとてもかわいそうな思いをさせてしまったということでした。
「痛い思いはさせたくない!」ということで、我が家では気を付けていることがあります。
- 縦に抱っこしない
- 飛び下りるジャンプをさせない
腰に負担のかかるこれらの行動はなるべくしないように気を付けています。特に飛び下りのジャンプは、いつの間にかマロンがベット等に上って飛び下りてしまうので、高いところにいたら、抱っこして下すようにしています。
リビングにあるソファーにもジャンプで上って寝たりしていましたが、目を離した隙に飛び降りてしまうので、ローソファーに変えました!これで飛び下りてしまうことも減った~(^^)
階段を下りてしまうかと心配しましたが、階段は怖くて下りられないようです。よかった。
また、以前飼っていたダックスも腰は気を付けていて、膝に乗ってきたときなどに腰をマッサージしていました。それもよかったのか、ヘルニアにはかかりませんでした。この経験から腰をマッサージしてあげるのですが、マロンは気持ち良いようで、腰マッサージをしているとお腹を出し、白目になって寝ています・・(^_^;)
しかし、この腰マッサージ、獣医さんにヘルニア防止になるか聞いてみたところ、返事は
「さぁ、どうなんでしょうね・・?」
・・・え?効果ないの・・・?ヘルニア防止にはならないかもしれませんが、気持ちよさそうにしてくれるからいっか。続けてあげよう!(^^)!
そしてやはり、適度に散歩をして、筋肉をつけておくことが良いそうです。筋肉でしっかり支えることが、ヘルニア防止につながるそうです。
約束事を決めよう
マロンを飼ったことで、1つだけ後悔したことがあります。それは、
・子どもたちもトイレ掃除をすると約束しなかったこと
です。確かに、失敗してしまった掃除はハードルが高いので母が行いますが、もう子どもたちもトイレシートを交換したり、ウンチを捨てる、などは十分できる年齢になっていたので、ちゃんとやるように、と約束してから飼えばよかったです。
長女は耳掃除、次女はブラッシングとなんとなく担当するようになりましたが、“トイレ掃除をしない”=“嫌なことはしない”になってしまったな、と後悔しています。
ただ、ちょっと嬉しいことに、ごくたまにですが、長女も次女も自らトイレ掃除をしてくれるときがあります。犬を飼うことの責任を少しでも感じていってくれたらいいなぁと思います。
犬のお世話は大変?
普段はあまり考えていないのですが、こうして考えてみるといろいろお世話しているんだなぁと改めて感じました。
しかし、大変だとは感じないのです。なぜでしょうか・・。
外出から帰るだけで、飛び上がって喜んでくれます。外出中ずっと待っているわけではなく、のんびりお昼寝していることも知っていますが、「待ってたよー!」と言わんばかりにしっぽを振ってぴょんぴょんしてくれる姿にメロメロです。ボールを持ってきて「あそぼー」と言っているような姿や膝にのってきて丸くなって寝る姿、どの姿もホントにホントにただただかわいいのです。
こんなかわいい姿に私たちも幸せをもらっているし、元気に長く一緒にいてほしいと思うからかもしれません。
縁があって我が家にきてくれたマロンに幸せに過ごしてほしいと思います!
