急にお腹が出てきたら病気のサイン?子供でもなる卵巣腫瘍・卵巣嚢腫の可能性

「お腹が出てきた。食べすぎかも・・」なんて感じたことはないだろうか。それは食べすぎではなく病気のサインかもしれません。

  • 特にお腹全体にお肉がついたようになるのではなく、妊婦さんのようにおへそのあたりが突き出すようにお腹が出てきた
  • 固く張っているような見た目
  • 張っているためお肉がつまめない

に当てはまる場合、卵巣腫瘍や卵巣嚢腫を疑うことも必要かもしれません。

卵巣腫瘍とは「卵巣に腫瘍ができた状態」のこと。
卵巣嚢腫とは「卵巣の一部にできた袋状の腫瘍内に液体がたまる状態」のことです。

これは、すべての年代の方に起こりうることで、私の娘も11歳の時に卵巣腫瘍が見つかりました。

親が子どもの変化に気が付いてあげなければならないな、と痛切に感じた出来事でした。

11歳の娘、急にお腹がでてきた?

娘が夏の終わりに太ったように感じ、実際の体重も5Kgほど増えていました。しかし、夏の暑い間、冷たいジュースをたくさん飲んでしまったり、暑くて運動量が減ったためであろうと軽く考えていました。

どこかが痛むということもなく、体調の違和感もなく、普段通りの生活を送っていました。娘はすでに体調の変化についても十分話せる歳になっているし、子どもがどこか痛いとか、何かおかしいとか訴えてくることがなければ、何の問題もなく健康な状態なのだろうと思っていました。

しかし、太ったかな、と思ってから数か月、お腹の太り方に違和感を覚えました。肥満とは少し違うような気がしたのです。私も子どもの頃ぽっちゃりしていたのですが、お腹のお肉をムニッと手でつまめたような記憶があるのですが、娘のお腹はまるで妊婦さんのように張っていてお肉を全くつまめなかったのです。妊娠5か月ほどのお腹のようでした。

やっぱりおかしい・・。なにか病気なのかもしれないと疑いはじめ、仰向けに寝ている下の娘のお腹を触って比較してみました。やはり、下の娘のお腹は柔らかいのに対し、娘のお腹は固いのです。まるで、大きなしこりがあるかのようでした。

「なぜもっと早く気が付いてあげられなかったのだろう・・」自分を責めながら急いで病院へ連れて行きました。

病院での診察。病名がわかる

まずはかかりつけの病院でエコーを見てもらいました。するとやはり「水がたまっているようだ」と漠然としたことが分かりましたが、何が原因かなど詳しいことはわかりませんでした。紹介状をもらい、次の日、大きな病院へ行きました。

まずは小児科で診てもらうと「卵巣が原因になっているようだ」ということがわかり、産婦人科へ回されましたが、「15歳以上でなければ診られない」と小児外科に行き、そこでやっと「卵巣腫瘍、もしくは卵巣嚢腫ではないか」と疑われたのです。


小児外科では、MRI検査とエコーでお腹の中を見てくれました。この結果、娘は卵巣腫瘍の可能性が高いとのことでした。やっと原因がわかってほっとしました。MRI検査の結果(画像)を見て説明してくれましたが、「この部分が腫瘍です」と言われた部分が、ものすごく大きい!画像を見ると、液体だけでないと思えるものがあるので、腫瘍と診断されました。

それは、簡単に言うと卵巣が暴走して骨や髪の毛を作り出してしまったものとのことでした。先生から「ブラックジャックのピノコのイメージです」と言われ、「そうなんだ!本当にある話なんだ!」とびっくりしました。

卵巣は盛んに細胞分裂をする組織なので、腫瘍ができやすいそうです。治療としては、まず腫瘍を取り除き、腫瘍が良性か悪性かを調べていくそうです。次の日に手術となりました。

ちなみに、卵巣に腫瘍ができはじめて大きくなる途中に、その重さで卵管がねじれて血液が通わなくなり、卵巣機能が失われてしまうことがあるそうですが、幸い娘にその様子はみられなかったので、本当によかったと胸をなでおろしました。

とうとう手術

即入院となり、手術が決まりましたが、もちろん娘に手術経験はなく、私にもなく、未知のことだったので、心配だらけでした。

手術の前に全身麻酔!全身麻酔に良いイメージがなかったので、体に後遺症が残らないのか、将来的に体に影響はないのか、本当に麻酔が効くのか、などなど心配ばかり。

しかし、麻酔科の先生がどのような麻酔をしていくか、痛み止めをどう使うかなどをしっかり説明してくれて、私の細かい疑問にもすべて丁寧に答えてくださいました。心配はゼロではないですが、だいぶ減りました。

また、卵巣腫瘍の手術はおへそにそってとおへその下を少し切って、腫瘍を取り出すという方法で、なるべく傷口を小さくしてくれるとのことでした。

手術の時は、直前まで娘の傍にいて手を握っていました。麻酔はすぐに効き意識がなくなりました。あとは先生方にお願いするしかない・・。やはり心配で心配で、涙があふれました。自分が受ける方がよっぽど楽な気がします。


4時間ほどだったと思いますが、手術は無事成功しました。腫瘍を取り除き、卵巣も元に戻せたのです。病室に戻ってきた娘は「痛い痛い」と泣き叫んでいました。その姿も本当につらかったです。

痛み止めを使ってもらい、なんとか耐えていました。痛みで朦朧としている中、娘は「ママ、がんばったよ」と言いました。たくさん褒めましたが、この言葉は今思い出しても涙が出ます。小さい体で本当によくがんばりました。

腫瘍の正体と術後

取り出した腫瘍の正体は、液体のもの、骨や髪の毛など、2Kgほどありました。後の検査結果で良性のものだということもわかり、一安心です。

術後4日目に退院できました。術後2日間は痛くて動けず、寝たきりになっていました。ベッドに起き上がることもできなかったのです。健康なときには気が付かないものですが、起き上がるときにもお腹に力をいれるため、傷が痛んだのです。

しかし、早く回復するためには動くのが一番だということで、3日目から少しずつベッドの角度を上げたり、動くようにしていきました。痛くてなかなか動けず、立ち上がるのにもお腹に力をいれるので、痛みに耐え必死にがんばりました。2日間寝ていたからか、痛みに耐え立ち上がれたとしても吐き気が襲ってきて、とても大変な状況でした。ベットから3mほどのトイレに行くのにもやっとな状態、トイレから戻ったら汗びっしょりで疲れ果てて寝てしまいました。

そんな状態でもなんとかがんばって、立ち上がる練習、歩く練習と続けていくと、やはり若さなのかぐんぐんとできるようになっていきました。練習から2日目で、「痛みはあるけど歩ける」ようになり、退院許可がでました。

今思うこと

この経験で、親が子どもの小さな変化に気が付いてあげなければならないと痛切に感じました。

今回「やっぱりおかしい」と思ったのは夏の終わりでしたが、実はもっと前に「ちょっと変だな」と思ったことがあったのです。でも、まさか月経もまだない11歳の子が婦人科系の病気にかかることがあるとは思わず、また、病気が隠れているとも思わず、「何でもないだろう」と思ってしまったのです。おそらくその間にも腫瘍は大きくなっていたのでしょう。

娘は普段、ほとんど風邪もひかない、インフルエンザにもかからないようなとても丈夫な子です。健康に大きくなっていると、病気になるかもしれない、ということをつい忘れがちになってしまいます。

子どもの丈夫さを過信せず、子どもの小さな変化にも気が付けるように子どもをみていないといけないと反省しました。

「いつもと違う気がする」「ちょっと変だな」と思っただけでも病院に連れて行くべきだと思いました。思いもよらないことが隠れているかもしれません。病院に行ってみて何もなければ、それで良いのです。何もないということがわかり、安心できるでしょう。「心配性な母親だと思われるかも・・」など気にすることはありません!母の直感は当たるものです。

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月曜担当。 子育ての忙しさを愛犬に癒され中。何でも適度にがんばる欲張り主婦。